新しいぶどう酒は新しい皮袋に（マタイ 第9章 14～17節）
2003年7月6日礼拝にて
花婿なるイエスが来臨された今はまさに宴たけなわで、このような時に悲しむのは愚かなことです（15節）
破れが目立つ「古い着物」のような旧約の救いに継ぎ当てをするためではなく、十字架と復活によって、ただ
信じるだけで救われるという完全な救いの道を開くために、イエスは来臨されたのです（16節）そしてこの福音
は、「新しいぶどう酒」のように命に溢れた、力強く喜ばしいものです。（17節）。
著者マタイを始めとする取税人や罪人たちは、福音を信じて生活が一変しました（9～10節）救いとは縁の
ない異邦人の私たちも、福音を信じて、新しい皮袋に取り換えたはずです。（エペソ 2・11～12）
しかし、いつの間にか皮袋が古くなっていませんか。その原因の一つに、どうせ駄目だという「諦め」があり
ます。しかし、「だれでもキリストにあるならば」、新しく生まれ変わり、日々新しくされ続けます（Ⅱコリント 5・17）
もう一つ、「繕い」があります。罪によるほころびだらけの着物を、努力や修養で繕おうとしても無駄です。古い
着物は脱ぎ捨て、「新しき人を着る」ならば（エペソ 4・22～24）、時々刻々イエスの命が注がれ、善行となって
外に溢れ出て行くのです。
