主の御顔を避けて（ヨナ記　第1章　1〜16節）

2004年02月22日礼拝にて

�@ヨナの不従順（1〜3節）

ニネベ（アッスリヤの首都、北大国イスラエルの大敵）で宣教するよう主から命じられたヨナは、「主の前を離れて」正反対

のタルシシへの逃亡を企てました。それは、救いはイスラエルだけの特権であり、罪深い大敵ニネベなど滅びて当然と考

える偏狭な愛国心があったからです。御心でないと知りながら、頑なに御心に背いても、「ところがちょうど」よい具合に道

が開かれることがあります。しかしそれは、大嵐が待ち構える滅びの道です。自我から生じる不従順、偏狭な心こそ、あら

ゆる問題の原因なのです。

�A不従順の結果（4〜16節）

御心に背いたヨナは、大嵐というより大きな困難に遭遇し、周囲の人々をも巻き添えにして御名を汚しました。しかし不従

順のヨナが取り除かれると嵐はやみ、「人々は大いに主を恐れ」るようになりました。御心に背き、「主の前を離れて」（3a,

3b、10節）生きる人生は、ひたすら「下って行」く（3a,3b「乗った」も同語、5節）人生です。「すべて服従の線から脱落する

ことは、時間と力の空費である」。不従順を悔い改め（ヘブル 4・7）、「わたしはみこころを行うことを喜びます」（詩篇40・8）

という服従生活を送りましょう。