主こそ真の王（サムエル記上　第8章　1〜22節）

2004年02月15日礼拝にて

�@民の要求（1〜9節）

　 士師サムエルは年老い、後継ぎの息子たちは堕落し、周辺国が強大になる中、民は士師制から王制への転換を求め

ました。現状からやむをえないことかもしれませんが、「ほかの国々のように」（5節）という言葉に問題があります。真の王

である主を捨てて、世の王をあてにする民の不信仰を、主と民は見抜きました（6〜7節）。しかし主はなすがままに任せら

れました（ロ−マ　1・24〜28）。私たちも主を無視した罪を十字架によって赦され、「王の王、主の主」と崇める生涯に方向

転換したはずですが、いつの間にか自分が王となり、自我を突っ張り通してはいないでしょうか。

�A世の王と真の王（10〜22節）

　 王制にばら色の夢を描く民に、サムエルは王制の現実を語りました。取って取って取り捲るのが世の王です（「取って」

が6回、原語では4回）。一方、真の王である主は、与えて与えて与え尽くすお方です。次々と預言者を遣わして悔い改め

の機会を与え、例外なく太陽と雨を与え（マタイ　5・45）、遂には御子イエスの命をもお与えになりました（ロ−マ　8・32）。

それゆえ赦された者が、主を真の王と崇め、僕として御言葉に従うのは至極当然です。