祈りによる開門 （使徒行伝　第12章　1〜24節）

2004年02月08日礼拝にて

　 ヘロデ王に捕らえられたペテロは、過越の祭の後に殺害されようとしていました。絶体絶命のピンチにあっても、教会

ではペテロのために熱心に祈り続け、明日は処刑という最後の夜にも集まって祈っていました（5、12節）。その時、｢する

と、突然・・・鉄門がひとりでに開いた」（7,10節）という奇跡が生じ、ペテロは九死に一生を得ました。諦め混じりの祈りで

あったかもしれませんが（15〜16節、マルコ　9・24節）、教会の祈りが奇跡を引き起こしたのです。祈りは教会にとって今

も昔も変わらない最大の武器です。

　 後日、神を畏れないヘロデは主に打たれて死にました。これらの出来事を通して教会は、主こそ「御子の血であがない

取られた神の教会」のために必ず勝利をとられる全宇宙の主権者であり（20・28、4・24）、祈りを聞かれる方であることを

再認識し、一層確信に満ちて伝道するようになりました。その結果、「主の言はますます盛んにひろまって行」きました

（24節）。

　 私たちの前にも、常識ではとても開きそうにない鉄門が立ちはだかっているかもしれません。どんなに頑丈に閉ざされ

た鉄門であっても、時が満ち、祈りが満ちるならば、「すると、突然・・・鉄門がひとりでに開いた」という奇跡が起きるので

す。人に訴えないで、主に祈り続けましょう。