・・・ヨシュアがエリコにいたとき、目を上げて見ると、一人の人が抜身の剣を手に
持って彼の前方に立っていた。ヨシュアは彼のところへ歩み寄って言った。「あなたは
私たちの味方ですか、それとも敵ですか。」 彼は言った。 「いや、わたしは主の軍の
将として、今、来たのだ。」・・・ （ヨシュア記1章13～15節）
ヨシュアはモーセの死後、新しいリーダーとして立てられ、イスラエルの民を約束の地へと導くことになりました。多くの民を導く難しさは、モーセの従者としてすぐそばで仕えていたのでよく知っていました。
主はモーセによって民をエジプトから脱出させたとき、追いかけてきたエジプトの軍勢の目の前で海を渡らせられました。しかも、続こうとしたエジプトの強力な軍勢が、波にのみ込まれて全滅したニュースは、周囲の人々に、イスラエルの神に対するおそれを与えたのです。
そして今度は荒野での四十年を経て、ヨシュアを通してイスラエルの民にヨルダン川の乾いた地を渡らせられます。ヨルダン川の西側の王たちは、民がヨルダン川を渡り終えるまで、神がその川を涸らしたことを聞いて、心が萎え、イスラエル人のゆえに気力を失ってしまいます。そしてヨシュアは、約束の地を得るためにエリコで、主の軍勢の将と会うことになるのです。堅い城壁に囲まれたエリコの町を攻略するために、神は神の方法をヨシュアに示し、その方法をもって勝利をイスラエルに与える約束されたのです。
人は自分の経験とその知恵によって、勝利を得ようとしますが、神はいつの時代も人の理解を超えた神の方法で勝利を与えられます。さらに、神を信じ忠実に従っている人と共に働かれ、御業をあらわされるのです。
わたしたちが神と共にいるとき、人々はわたしたちではなくわたしたちの内におられる神を見ておそれを感じるのです。わたしたちがどんなに弱くても、勝利は、わたしたちが神と共にあるときに与えられるのですから、主から離れずに主と共に生きようではうありませんか。