『・・・イエスは彼らにこう命じられた。「エルサレムから離れないで、わたしから聞いた
　　　　父の約束を待ちなさい。・・・」・・・「いつとか、どんな時とかいうことは、あなたの知る
　　　　ところではありません。それは、父がご自分の権威をもって定めておられることです。
　　　　しかし、聖霊があなたがたの上に臨むとき、あなたがたは力を受けます。そして、
　　　　エルサレム、ユダヤとサマリアの全土、さらに地の果てまで、わたしの証人となります。」・・・・・』
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（使徒の働き　1章3～8節）


　イエス・キリストが、十字架に死んで葬られ、そしてよみがえられた後、弟子たちは集まって、主が
語られた言葉を思い出していました。彼らがそれまで聞いてきた、いろいろな言い伝えをイエスに問
うた時、主は　「時は、あなたがたの知るところではない。」と答えられました。そして、「しかし、聖霊
があなたがたの上に臨むとき、あなたがたは力を受けます。」と語られ、行動にはいろいろの要素
があるが、大切なのは、聖霊があなたの内に共にあることだと教えられたのです。わたしたちは知
識を蓄え、人々に聞き、良い方法を選びますが、主はわたしたちの良い方法や頑張りを用いられる
のではなく、わたしたちが神と共に歩んでいるかどうかを見ておられるのです。そして、わたしたちが
主と共にある時、わたしたちを豊かに用いてくださいます。だからこそ、自分の時や方法ではなく、神
の声に耳を傾け、神が与えてくださった約束を信じて待ち望むことが大切なのです。わたしたちの人
生には、いろいろな病や苦しみ、そして戦いがありますが、わたしたちがその一つ一つの課題に対
する解決を求めていくのではなく、わたしたちを愛し、そして生かして用いてくださる神と共に生きる
ことによって、自分だけでなく、周囲の人々にも神の平安を届けることができるのです。何者によっ
ても奪われることのない この平安は、主なる神と共にあるのですから、神のわたしたちに対する思
いをしっかりと受け止め、神の与えてくださる約束を、ただ待ち望もうではありませんか。

約束を待ちなさい！　（使徒の働き　1章3～8節）

　2021年5月16日礼拝にて