『主はアブラムに言われた。「あなたは、あなたの土地、あなたの親族、あなたの父の
　　　　家を離れて、わたしが示す地へ行きなさい。そうすれば、わたしはあなたを大いなる
　　　　国民とし、あなたを祝福し、あなたの名を大いなるものとする。あなたは祝福となりなさい。
　　　　わたしは、あなたを祝福するものを祝福し、あなたを呪う者をのろう。地のすべての部族は、
　　　　あなたによって祝福される。」アブラムは、主が告げられたとおりに出て行った。ロトも彼と
　　　　一緒であった。ハランを出たとき、アブラムは75歳であった。・・・・・』
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（創世記　12章1～4節）


　昨年から新型コロナによって日常が失われ、多くの人がストレスを感じています。おそらく普段とは違って、
いろいろな場面で自分自身の決断を求められるようになったからなのかもしれません。神がアブラムに「わ
たしの示す地に行きなさい」と言われたとき、アブラムは主の告げられたとおり出ていきました。慣れ親しん
だ土地を離れ、親しい人々をおいて新しい出発をするのは、とても大きな決断であったことは間違いありま
せんでした。わたしたちが神の言葉に耳を傾けることはできても、この世に生きる私たちが神に従うことは
とても難しいものです。だからこそ神はわたしたちに、自分自身で考えて決断することができるように日常
に変化を与えて導いてくださるのです。あなたは今、神のどのような声を聞いているでしょう。神はわたした
ちにできないことを求められるのではなく、従うことができるように、豊かな祝福の約束をもって導いてくだ
さるのです。

祝福の約束　（創世記　12章1～4節）

　2021年5月2日礼拝にて