『・・・・・それからイエスは弟子たちに言われた。「だれでもわたしについてきたいと
　　　　思うなら、自分を捨て、自分の十字架を負って、わたしに従って来なさい。自分の
　　　　いのちを救おうと思う者はそれを失い、わわたしのためにいのちを失う者はそれを
　　　　見出すのです。・・・・・』
　　　　　　（マタイによる福音書　16章24～25節）


　イエス・キリストは十字架にかかられる前、自分がエルサレムに行き、多くの苦しみを受け、殺され、
3日目によみがえらなければならないことを、弟子たちに示し始められました。それを聞いたペテロは、
イエス・キリストをいさめようとしますが、「下がれサタン。あなたはわたしをつまずかせるものだ。あな
たは神のことを思わないで、人のことを思っている。」と返されます。どんなに主に従っているつもりで
も、気が付かないうちに、自分の考える最善が一番と思ってしまうのは、ペテロだけでなくわたしたちも
同じです。きっと主も、そんな弟子たちを通していろいろなことを学び、神の深いみ心を悟っていかれた
のではないでしょうか。主は弟子たちに、「だれでもわたしについて来たいと思うなら、・・・・・」と語られ
ましたが、むしろこれは主の父なる神に対する信仰でした。わたしたちは今何を求め、考えているので
しょう。「あなたは神のことを思わずに、人のことを思っている」という言葉が重く迫ってきます。 神を知
り、イエス・キリストによる救いに預かっていたとしても、この世の環境や生活に縛られ、気が付くと自分
の命を失ってしまっています。こんな時だからこそ、主によって教えられた「命を見出す生き方」をする
ことによって、自分だけでなく他の人々にもいのちを届ける者となろうではありませんか。

命を見出して生きる　（マタイによる福音書　16章24～25節）

　2021年4月18日礼拝にて