『・・・・・ だから、あなたがたは、神の力強い御手の下に、自らを低くしなさい。時が
　　　　来れば神はあなたがたを高くして下さるであろう。神はあなたがたをかえりみていて
　　　　下さるのであるから、自分の思いわずらいを、いっさい神にゆだねるがよい。身を
　　　　慎み、目をさましていなさい。あなたがたの敵である悪魔が、ほえたけるししのように、
　　　　食いつくすべきものを求めて歩き回っている。この悪魔にむかい、信仰にかたく立って、
　　　　抵抗しなさい。』
　　　　　（ペテロの第一の手紙　5章6～11節）


　ペテロの内から溢れる神によるメッセージは、わたしたちに慰めと励まし、そして 使命を今一度思い
出させてくれます。ペテロが持っていた自信は、イエス、キリストと出会うことによって打ち砕かれ、へり
くだって神に期待する信仰へと変えられていきました。わたしたちの強さはわたしたち自身にあるので
はなく、わたしたちの内にいてくださる神によることを知ることができたからです。だからこそ神の前に
自らを低くし、時が来たら必ず立ち上がらせて下さることを信じ、思い煩いをすべて神に任せるように
教えているのです。わたしたちの日常は本来変化に満ちたものですが、社会的な生き方をしていると、
働きを分担しながら狭い世界に落ち着いてしまいます。ともすると、その枠組みの中でこの世のいろい
ろな誘惑にさらされてしまうのです。だからこそ土台が大切です。神を知らない(忘れた)人々による社
会に生きるわたしたちが、造り主である神に従おうとする時、いろいろな戦いがあります。しかし、ぶれ
ずに神の前に立ち続けるなら、神はわたしたちをいやし、そして強くしてくださいます。わたしたちは揺
れ動く地に生きていますが、そんな中でも神はわたしたちと共にいて、多くの人々が経験した同じ恵み
に預からせていただけるのです。

思いわずらいを神にゆだねよ　（ペテロの第一の手紙　5章6～11節）

　2020年8月30日礼拝にて