『・・・・・ペテロが答えた、「悔い改めなさい。そして、あなたがたひとりびとりが
　　　　罪のゆるしを得るために、イエス・キリストの名によって、バプテスマを受けなさい。
　　　　そうすれば、あなたがたは聖霊の賜物を受けるであろう。この約束は、われらの
　　　　主なる神の召しにあずかるすべての者、すなわちあなたがたと、あなたがたの子らと、
　　　　遠くの者一同とに、与えられているものである」。・・・・・』
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（使徒行伝　2章37～42節）


　イエス・キリストが天に帰られた後、弟子たちは集まり、主の約束を覚えて祈っていました。神は
そんな彼ら一人一人に聖霊を注ぎ、イエス・キリストが生きておられる ことを実感させ、喜びに満
たしてくださいました。彼らの心は自分自身の思いでいっぱいでしたが、聖霊なる神の存在が溢
れてくる事によって、彼らの心から恐れは消え、自由が与えられ、そして主の言葉が与えられた
のです。彼らは戸を開けて外に出て、十字架に死んで葬られた主が、よみがえられ、今も生きて
おられることを大胆に証ししはじめました。多くの人々がそんな弟子たちの姿を見て驚き、閉ざし
ていた自分の心の奥深くを聖霊の光によって照らされ、その心の痛みのゆえに、「わたしたちは
どうしたらよいのでしょうか」と弟子たちに尋ねました。そこで神が弟子たちを通して語られたのが
｢悔い改めなさい！」という言葉であり　「イエス・キリストの名によってバプテスマを受けなさい！」
という勧めだったのです。わたしたちの人生の歩みにおいて、その心が何によって満たされている
かはとても大切なことです。表面的に装い、力強く人々を導いているように見えても、その心が不
安と恐れに支配されてしまっていては、どうして幸せを感じることができるでしょうか。悔い改めは
わたしたちの内なる人に属することです。その心を支配している思いを捨てて、すべてを知ってお
られる神が、愛を持って導いてくださることを信じ、任せていくことが出来るならば、神の平安を得
ることができるのです。わたしたちも主と共に生きていることを感謝し、心からあふれ出てくる喜び
を伝える、主の証人になろうではありませんか。

悔い改めなさい　（使徒行伝　2章37～42節）

　2020年5月31日礼拝にて