『あなたがたは、なぜ生きた方を死人の中にたずねているのか。そのかたは、
　　　　　ここにはおられない。よみがえられたのだ。まだガリラヤにおられたとき、
　　　　　あなたがたにお話しになったことを思い出しなさい。すなわち、人の子は必ず
　　　　　罪人らの手に渡され、十字架につけられ、そして三日目によみがえる、と仰せられた
　　　　　ではないか」。そこで女たちはその言葉を思い出し、墓から帰って、これらいっさいの
　　　　　ことを、十一弟子や、その他みんなの人に報告した。・・・』
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（ルカによる福音書　24章1～9節）


　今年も、主の復活を記念するイースター礼拝をもてることを心から感謝しています。イエス・キリストは、
父なる神のわたしたちへの思いを伝えるために、この世に来てくださっただけでなく、わたしたちの罪を
背負い十字架に死んでくださいました。それだけでなく、その死に打ち勝って、もう一度人々の前に姿を
現してくださったのです。けれども彼らがその事実を受け入れ、神からの力をいただいて立ち上がるた
めには、まだいろいろな不安や恐れと戦い、それを乗り越えなければなりませんでした。そのためには
自分が強くなるのではなく、弱さを認め主に委ねきることが必要でした。主の復活された朝、女たちは
墓に行きますが、イエスのからだを見つけることはできませんでした。けれども輝く衣を着た主の使い
は「なぜ生きた方を死人の中にたずねるのか。ここにはおられない。よみがえられた。」と女たちに告
げます。女たちはこのことを弟子やそのほかの人々に告げ、彼らはそれぞれ聖霊の助けによってこれ
を受け入れ、主と出会うこととなるのです。わたしたちの心が閉ざされるとき、わたしたちは神を見るこ
とはできません。しかし神は、自分の弱さを認め、神の言葉を信じてより頼むものに、自らをあらわし平
安を与えてくださるのです。わたしたちは主の復活を、主の生きておられることを知っているのです。
それならば目に見えるおそれや不安ではなく、どのような中にあっても神が最善をもって導かれることを
感謝し、信じて待ち望もうではありませんか。

主は生きておられる　（ルカによる福音書　24章1～9節）

　2020年4月12日礼拝にて