『 ・・・・・これらのことをあなたがたに話したのは、あなたがたがわたしにあって
　　　　　平安を得るためです。世にあっては苦難があります。しかし、勇気を出しなさい。
　　　　　わたしはすでに世に勝ちました」。』
　　　　　　　　　　　　　　　　（ヨハネの福音書　16章33節）


　わたしたちはいつの時代も、生きている限りいろいろな困難に直面し、自分の頼っていたものを失った
時には迷ってしまいます。けれどもわたしたちが限りのある人生を生かされていることを知り、生きること
の意味を理解していくならば、目の前の問題に引きずられるのではなく、神によって与えられた自分の使
命に目が開かれていきます。すなわち、神が苦しみや絶望ではなく、希望や喜び、そしてキリストによる自
由を与えたいと願っておられることを受止めるなら、目の前にある一つ一つの出来事が、災いではなく神
と共に立ち上がるための恵みであることを知るのです。イエス･キリストのそば近くにいたヨハネは、十字
架に向かわれる前に、絶望ではなく希望に溢れたメッセージを力強く語ったイエス･キリストの姿を書き残
しました。それはわたしたちが、苦しみのとき主の語られた約束のことばを思い出し、重荷を下ろして平安
を得るためでもあります。わたしたちの課題は、目の前に起こる一つ一つの問題を解決することではなく、
どんなことをも最善に導き解決することのできる神を受け入れることです。そのために必要なのは人の目
を恐れず、勇気を持って神に従う信仰です。共に寄り添ってくださる神を信頼し、勝利者なる主に従って行
こうではありませんか。そして、主によってなされる神の御業に、共に与らせていただこうではありませんか。

勇気を出しなさい！　（ヨハネの福音書　16章33節）

　2021年1月17日礼拝にて