『イエスは律法学者やパリサイ人たちにむかって言われた、「安息日に人をいやすのは、
　　正しいことかどうか」。彼らは黙っていた。そこでイエスはその人に手を置いていやして
　　やり、そしてお帰しになった。それから彼らに言われた、「あなたがたのうちで、自分の
　　むすこか牛が井戸に落ち込んだなら、安息日だからといって、すぐに引き上げてやらない
　　者がいるだろうか」。彼らはこれに対して返す言葉がなかった。・・・・』
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（ルカによる福音書　14章1～6節）


　早いものでもう九月を迎えました。イエス・キリストによって救われた者として、いつも神の喜ばれる
生き方をしたいという思いはあっても自分のことで一杯で、クリスチャンとして何かをしたいと考えても
日々の生活に流されてしまうのが現実です。ある安息日に食事のためにパリサイ派のかしらの家に
行かれた時、主は水腫の人をいやされました。このとき主は、主の様子を伺っていた律法学者やパ
リサイ人に対して、「安息日に人をいやすのは正しいことかどうか」とたずねられました。主はこのとき
のやり取りを通して、神の愛によって救われたわたしたちが、信仰者としてどう生きるべきかを教えて
くださったのです。わたしたちは定められた律法を忠実に守ることを求められているのではなく、むし
ろ苦しんでいる人々に寄り添い、主に愛されたように愛していくことが、求められているのです。民の
リーダーたちも、愛を持って行動することの大切さは知っていたでしょうが、決められた枠組みを守る
ことが、自分自身を守るための大きな土台となっており、律法を守ることによって人々に受け入れられ、
神の前の確信を得ようとしていたのです。わたしたちはすでにキリストにある完全な自由をいただいて
いるのですから、与えられている自由を用いて、今苦しみ悩んでいる人々のために犠牲を払って支え
ることができるのです。それはわたしたちの義務や責任ではなく、することのできる恵みなのです。神
はこのようにわたしたちを自由にし、豊かな恵みによって満たしてくださるのです。

神のわたしたちに対する思い　（ルカによる福音書　14章1～6節）

　2019年9月1日礼拝にて