『・・・・ しかし、わたし自身には、わたしたちの主イエス・キリストの十字架以外に、
　　誇とするものは、断じてあってはならない。この十字架につけられて、この世は
　　わたしに対して死に、わたしもこの世に対して死んでしまったのである。割礼の
　　あるなしは問題ではなく、ただ、新しく造られることこそ、重要なのである。・・・・』
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（ガラテヤ人への手紙　6章14～16節）


　イエス・キリストを通して与えられるのは、神を信じる信仰であり、それはわたしたちに奪われる
ことのない希望を与えてくれます。この希望は信じるものに力を与え、確信を持って行動する土台
となるものです。パウロは復活の主に出会ったことによって、自分の罪を自覚し、イエス・キリスト
の救いを受け入れたことによって、神の前の平安を得ることができました。それは自分は正しいと
思っていても、消すことのできない不安と恐れに支配されていた以前とは、比較できないほどの大
きな恵みでした。神はわたしたち一人一人に個性を与え、それぞれに人生の使命を与えてくださっ
ています。同じように、神の救いにあずかるのもそれぞれに与えられる恵みわざなのです。わたし
たちは、イエス・キリストを通して神を知り、自分の罪を自覚し、その十字架にあらわされた救いを
自分のものとして受け入れることによって、神のものとされていくのです。パウロは神を知っていま
したが、神がわたしたちのためにあらわされた愛を理解できずに、主の十字架を否定していました。
けれども神に敵対していた自分を愛し、あの十字架が自分のためであったことを理解した時パウロ
は新しくされ、主にある喜びと自由を得ることができたのです。彼はこの救いを通して古い自分が死
に、キリストにあって新しく生まれることがいかに大切なことであるかを理解し、目に見えるこの世の
ものに縛られるのではなく十字架によって与えられる神の前の信仰生活を強く勧めているのです。
わたしたちも今一度土台を点検し、主の力に溢れた人生を歩もうではありませんか。

大切なのは新しく造られること　（ガラテヤ人への手紙　6章14～16節）

　2019年8月18日礼拝にて