『しかし主を待ち望む者は新たなる力を得、わしのように翼をはって、のぼることが
　　　　　できる。走っても疲れることなく、歩いても弱ることはない。』
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（イザヤ書　40章31節）


人は病気や労苦によって、また、孤独や不安、満たされない思いなどによって弱り、疲れ果てて
しまうことがあります(27節)。このような心の弱さを抱える私たちに神様は力を与えてくださいます。

①　御言葉によって力を与えてくださる
　「とこしえの神」(28節)とは対照的に、「人は草だ」(6節)と記されています。華やかに見えても、人は
野の花のように必ず枯れ、限りある存在です。しかし、神様の言葉はとこしえに変わることがありま
せん(8節)。やがて枯れてしまうものに頼るのではなく、とこしえに変わることのない神様の言葉を頼
るならば、私たちは神様から力を受けるのです。


②　この世を統べ治める大いなる力をもって、力づけてくださる。
　 神様は地の果てまでも創造した創造主であり、決して人と比べることのできない存在です(21～26
節)。私たちは現実の前に弱り、疲れ果て「わが訴えはわが神に顧みられない」とつぶやく時があり
ます。けれどもそれは自分を神と等しい者の様に考えることであり、神様を自分の思い通りに働か
せようとする自己中心的な思いが心を支配しているからなのです。しかし、そんな弱い私たちに対し
て、神様は「私は地の果てまでをも創造したこの世の全てを治める神である」と語りかけ、その力の
偉大さを示してくださいます。私たちも自己中心的に神様に訴えることをせず、また他の偶像に頼る
ような生き方を悔い改め、今一度、神様を見上げてその力強い語りかけに耳を傾けましょう。神様は
どんなに元気で丈夫そうな人でも、弱り疲れ果ててしまうことをご存知です。神様はその偉大な力と、
とこしえに変わることのない御言葉をもって私たちに力を注いでくださいます。新しい年を迎えた今、
弱り疲れ果ててしまうようなことが待ち受けていたとしても、そこで新たなる力を与えてくださる主と交
わり、共に歩ませていただきたいと願います。

新たなる力　（イザヤ書　40章31節）

　2020年1月12日礼拝にて