『今わたしは重ねて言う。もしある人が、あなたがたの受けいれた福音に反することを
　　宣べ伝えているなら、その人はのろわるべきである。今わたしは、人に喜ばれようと
　　しているのか、それとも、神に喜ばれようとしているのか。あるいは、人の歓心を買おうと
　　努めているのか。もし、今もなお人の歓心を買おうとしているとすれば、わたしは
　　キリストの僕ではあるまい。』
　　　　　　　　　　（ガラテヤ人への手紙　1章6～10節）


　目に見える人と目に見えない神との狭間で、わたしたちが人に流されてしまうのは仕方のないこと
かもしれません。けれどもいろいろな経験を経て、目には見えなくても神がおられることを確信し、見
えるものによってだけではなく、見えないもっと多くのものによって支え導かれていることを知ると、生
き方が変わります。逆に、どんなに立派な人に教え導かれたとしても、人を通しての信仰にとどまり
続けていると、気がつくかないうちに、信仰が変質してしまいます。すなわち、わたしたちは自分より
大きくて強い人に流され、惑わされてしまいやすいのです。パウロはこの手紙で、イエス・キリストの
救いを受けた人々が、すぐに恵みから離れてしまうことを驚き嘆いています。わたしたちは、すべて
を理解しているわけではなく、むしろ信仰による決断によって一歩を踏み出しますが、そこにいろい
ろな人の考えや、思想がかかわってくるのです。もし人が神を忘れ、人の関心を買うようなことを教
えてしまうならば、人々を神から遠ざけてしまいます。そうではなく、イエス・キリストを土台とし、どん
な時にも共にいて支えてくださる神と共に歩むことによって、人々に変わることのない神の平安を与
えることが出来るのです。あなたの信仰の土台はどこにあるでしょう。人ではなく共にいてくださる主
なる神を、いつも覚えさせていただきましょう。

神に喜ばれる生き方　（ガラテヤ人への手紙　1章6～10節）

　2018年11月4日礼拝にて