『そのころ、ヘロデ王は教会のある者たちに圧迫の手をのばし、ヨハネの兄弟
　　ヤコブをつるぎで切り殺した。そして、それがユダヤ人たちの意にかなったのを見て、
　　さらにペテロをも捕えにかかった。それは除酵祭の時のことであった。ヘロデは
　　ペテロを捕えて獄に投じ、四人一組の兵卒四組に引き渡して、見張りをさせておいた。
　　過越の祭のあとで、彼を民衆の前に引き出すつもりであったのである。こうして、
　　ペテロは獄に入れられていた。教会では、彼のために熱心な祈が神にささげられた。・・・・・』
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（使徒行伝　12章1～5節）


　暑かった夏も、秋の気配を感じるようになってきました。日々の歩みの中には神による
深い愛と導きがあります。初代教会時代、聖霊を受けた弟子たちが、力強く立ち上がった
だけでなく、多くの人々がイエス・キリストを否定し、信じる人々を迫害しました。そこには、
見えない神を見出すことができず、目の前にある権威に言われるがままを信じ、従わざる
を得なかった人々がいたのです。ヤコブは殺され、ペテロも捕らえられて獄に入れられた
とき、イエス・キリストによって救われ神を信じる人々は、ペテロのために熱心な祈りを神に
ささげました。おそらく、イエス・キリストの十字架を通して知った神の愛と信仰の喜びは、
ペテロを助けてくださいと祈るだけでなく、神の御業があらわされ、一人でも多くの人々が
救われることを祈ったはずです。わたしたちもいろいろに困難や、弱さを経験したとき、
その苦しみから逃れようとするだけでなく、神の御業をあらわしてください、救われる人を
起こしてくださいと祈ろうではありませんか。なぜならば、人が救われ、悲しみ絶望してい
た人々が、平安に満たされていく姿を見るに勝る喜びはないからです。家族が救われ隣
人が神と出会うことができるよう、主に祈ろうではありませんか。

神への熱心な祈り　（使徒行伝　12章1～5節）

　2018年8月26日礼拝にて