『・・・・ そこでマリヤは御使に言った、「どうして、そんな事があり得ましょうか。わたしには
まだ夫がありませんのに」。御使が答えて言った、「聖霊があなたに臨み、いと高き者の
力があなたをおおうでしょう。それゆえに、生れ出る子は聖なるものであり、神の子と、
となえられるでしょう。あなたの親族エリサベツも老年ながら子を宿しています。不妊の
女といわれていたのに、はや六か月になっています。神には、なんでもできないことは
ありません」。そこでマリヤが言った、「わたしは主のはしためです。お言葉どおりこの身
に成りますように」。そして御使は彼女から離れて行った。・・・・』
（マタイによる福音書 1章26～38節）
３日（日）朝、倒れて病院に運ばれたN兄は、６日（水）の昼過ぎ、天のふるさとに帰っていかれました。
突然のことのように見えますが、神は愛を持って一つ一つのことを導き、多くの人々に主を証しする機
会としてくださいました。救い主イエス・キリストの誕生に際して、ザカリヤやエリサベツだけではなくマリ
ヤやヨセフ、そのほかにも多くの人々が『どうして？』と驚きました。それは神が、人々の計画や想定ど
おりではなく、いろいろな思いがけない出来事によって導かれたからです。マリヤは受胎告知を御使い
から受けた時、思わず『どうしてそんなことがありえましょうか』とたずねました。けれども、それまでの
出来事を一つ一つ振り返った時、確かに神が働かれていたことに気が付き、『神には何でもできる！』
という確信に立つことができたのです。これは、いつも共にいてくださる聖霊なる神の働きです。今わた
したちは、何を土台としているでしょうか。神はわたしたちを愛してくださっているだけでなく、どんなこと
でもさせることの出来る方です。神を見上げ、神に期待しようではありませんか。