『・・・ヨハネがイエスに言った、「先生、わたしたちについてこない者が、あなたの名を使って
　　悪霊を追い出しているのを見ましたが、その人はわたしたちについてこなかったので、
　　やめさせました」。イエスは言われた、「やめさせないがよい。だれでもわたしの名で力ある
　　わざを行いながら、すぐそのあとで、わたしをそしることはできない。わたしたちに反対しない
　　者は、わたしたちの味方である。だれでも、キリストについている者だというので、あなたがたに
　　水一杯でも飲ませてくれるものは、よく言っておくが、決してその報いからもれることはない
　　であろう。・・・』
　　　　（マルコによる福音書　9章38～41節）


　わたしたちの周囲には、イエス・キリストの救いを信じている人もいれば、他のものに頼って生きて
いる人もあります。イエス・キリストを信じている人の中にも、神を第一としている人もいれば、神より
も大切なものを持っている人はたくさんいます。 わたしたちが、聞いた言葉をそのまま受け止めるだ
けでなく、語られた方のその心を理解することが出来れば、神に対する信仰の姿勢は、それまでとは
違ったものになるかもしれません。ヨハネは、自分たちと行動を共にしない人々が、イエス・キリストの
名によって悪霊を追い出しているのを見て、やめさせました。ところが主は、わたしたちに反対しない
ものは、わたしたちの味方であると教え、『やめさせるな!』と言われました。弟子たちの理解と主の考
え方とは違っていたのです。すなわち神は、わたしたちが思う以上に大きくわたしたちをつつみ、大き
な愛のみ手をもって、受け入れてくださっているのです。わたしたちは知らぬ間に律法の字面だけを
追い、自分の考え方が神の御心であるようにすり替えてしまいます。あなたの祈っている人は、あなた
が思う以上に神に近くあり、あなたが愛されているようにその人も神の愛に導かれ、その豊かな恵み
に預かる物とされていると考えるのは、当然のことではないでしょうか。聖霊の助けによってもっと深く
神を知り、神を信頼する信仰によって平安を得るものとさせていただこうではありませんか。

天に宝を持て！　（マルコによる福音書　10章17～22節）

　2017年9月10日礼拝にて