『・・・それから群衆を弟子たちと一緒に呼び寄せて、彼らに言われた、「だれでもわたしに
　　ついてきたいと思うなら、自分を捨て、自分の十字架を負うて、わたしに従ってきなさい。
　　自分の命を救おうと思う者はそれを失い、わたしのため、また福音のために、自分の命を
　　失う者は、それを救うであろう。人が全世界をもうけても、自分の命を損したら、なんの
　　得になろうか。また、人はどんな代価を払って、その命を買いもどすことができようか。・・・』
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（マルコによる福音書　8章31～38節）


　わたしたちは、イエス・キリストの十字架によって、罪の赦しと永遠の命の希望を持つ者とされました。
すなわち、この世に生きている者にとっての最悪の出来事が、わたしたちの揺るぐことの無い人生の
土台となっているのです。イエス・キリストを信じ、信仰を持って生きていくことは、簡単そうに見えて覚
悟が求められます。自分はクリスチャンであると宣言し、信仰者らしく生きることは出来ても、いろいろ
な困難に直面する時、わたしたちは自分を守ろうとして、主を忘れてしまいやすいのです。わたしたち
に求められているのは、この世に対して死ぬことです。キリストはわたしたちが生きるために十字架に
死んでくださいました。それはわたしたちも、与えられている命をもってキリストの愛と永遠の命ののぞ
みを、キリストにある仲間やまだ主を知らない人々に知らせるためなのです。わたしたちはこの世に死
んでいないと、自分の力によってそれを実現しようとしてしまいます。そして行き詰まり倒れ伏してしまう
のです。しかし、神はわたしたちを知っていてくださいます。わたしたちに力を与えることが出来、知恵を
与えることが出来、勇気や助け、そして希望に満ち溢れさせることが出来るのです。神の同労者として
選ばれたわたしたちは、神が働かれるのを目撃しそれを証しするのが使命なのです。だからこそ、強さ
だけでなく、弱さや不安や恐れさえも主にささげて、神に従おうではありませんか。

自分の十字架を負うて従う！　（マルコによる福音書　8章31～38節）

　2017年8月27日礼拝にて