『イエスは彼らに答えて言われた、「わたしの母、わたしの兄弟とは、だれのことか」。
　　そして、自分をとりかこんで、すわっている人々を見まわして、言われた、
　　「ごらんなさい、ここにわたしの母、わたしの兄弟がいる。神のみこころを行う者は
　　だれでも、わたしの兄弟、また姉妹、また母なのである」。』
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（マルコによる福音書　3章31～35節）


　信仰生活の土台は、神を信じ より頼むことにあります。神を認めていても、神の前に自分の見た目
や頑張りで近づいても、安心を得ることは出来ません。むしろ、すべてを知っておられる神の前に、自
分の弱さを認めて出ること、そして愛してくださっている神を信じて全面的に頼ることを、一番喜んでく
ださるのです。わたしたちがこの世の基準で自分を正しい有益な人であるように見せることが出来た
としても、神はわたしたちを知っておられ、わたしたちが神の前に出てくるのを、ただ待っていてくださ
います。イエス･キリストは、家族がたずねてきた時、神の御心を行う人こそがわたしの兄弟、姉妹、
また母なのだと証しされました。ここに、何者にも勝ってわたしたちを愛し受け入れてくださる神の思い
が表されています。わたしたちは神に受け入れられるために、この世の方法で頑張り、受け入れられ
ようとします。しかし神は、わたしたち一人一人をそのまま愛してくださり、そもそも神によって生かさ
れているにもかかわらず、十字架によってもわたしたちを受け入れ神のものとしてくださったのです。
わたしたちが与えられた人生を、この世の責任を果たすためだけではなく、神の御心を行うものとし
て、主と共に生きるものとさせていただきたいと思います。

神のみこころを行うもの　（マルコによる福音書　3章31～35節）

　2017年7月9日礼拝にて