『みんなの者におそれの念が生じ、多くの奇跡としるしとが、使徒たちによって、次々に
　　行われた。信者たちはみな一緒にいて、いっさいの物を共有にし、資産や持ち物を
　　売っては、必要に応じてみんなの者に分け与えた。そして日々心を一つにして、絶えず
　　宮もうでをなし、家ではパンをさき、よろこびと、まごころとをもって、食事を共にし、
　　神をさんびし、すべての人に好意を持たれていた。そして主は、救われる者を日々
　　仲間に加えて下さったのである。』
　　　　　　　　　　　　（使徒行伝　2章43～47節）


　今日はペンテコステ（聖霊降臨日）の礼拝です。イエス･キリストが天に帰られた後、約束されていた
聖霊が弟子たちに注がれて、イエス・キリストを大胆に証しするようになりました。聖霊による新しい力
は、今も求める一人一人に、人の知恵や努力によってではなく、神の一方的な恵みによって与えられ
ます。その力は、はじめは信仰の決断によって与えられますが、やがて自分の内面が明らかにされる
ことによって戦いが起こり、ごまかしたり、逃げていると不安や怖れに支配されるようになります。けれ
ども、自分の罪や弱さを認め、神の約束を信じて立ち上がるとき、自由と喜びに溢れ神の平安に満た
されるのです。わたしたちは今、神の前にどのような生き方をしているでしょう。家族や友人に認められ、
また多くの人々に受け入れられるため、自分の賜物を生かして働くことは素晴しいことです。しかし人
ではなく、神はあなたに何を求めておられるでしょう。あなたの今の生き方は神に喜ばれているでしょうか。
わたしたちに与えられる神の力と平安は、わたしたちの立っている環境や賜物によるものではなく、神と
の関係によるものです。すなわち、わたしたちが神に向かい、自分の無知と無力を認めるだけではなく、
神の愛と力を信じて自分自身を神に委ねきることによって、驚くべき変化を経験することができるので
す。そしてその中心は神からくる自由と喜びであって、何者によっても奪われることのない神の恵みなの
です。

神から与えられるおそれの心　（使徒行伝　2章43～47節）

　2017年6月11日礼拝にて