『・・・ 週の初めの日、夜明け前に、女たちは用意しておいた香料を携えて、墓に行った。
　　ところが、石が墓からころがしてあるので、中にはいってみると、主イエスのからだが
　　見当らなかった。そのため途方にくれていると、見よ、輝いた衣を着たふたりの者が、
　　彼らに現れた。女たちは驚き恐れて、顔を地に伏せていると、このふたりの者が言った、
　　「あなたがたは、なぜ生きた方を死人の中にたずねているのか。そのかたは、ここには
　　おられない。よみがえられたのだ。・・・」』
　　　　　　　　　　　　　（ルカによる福音書　24章1～9節）


　今年も主の復活を記念して礼拝がもてることを、心より感謝いたします。弟子たちにとって主の復活
は、すぐには信じることができなかったほど、大きな驚きであり喜びでした。それは、わたしたちにとっ
ても同じで、神の愛を知るための、かけがえのない機会であることは間違いありません。いまも世界中
に、争いや貧困、それによってもたらされる飢えや、しえたげを受けている弱い立場の人々が絶えるこ
とがありません。だからこそ、イエス・キリストを通して、決して失われることのない救いが用意されてい
ることを知り、それを受け入れることが大切なのです。この救いは、罪の赦しと、永遠の命であり、すべ
ての人々に対する約束です。弟子たちは、イエス・キリストが十字架にかかって死なれたことを目撃し、
それを信じていました。けれども、み使いや復活の主を通し、またすでに与えられていた神の約束を思
い出して、主がよみがえられたことを受け入ることができたのです。わたしたちも、主がよみがえられた
ことを認めなければ平安を得ることはできません。信仰を持っているつもりでも、主が生きておられるこ
とを忘れてしまうと、不安と恐れが心を支配するようになってしまいます。目に見える世界が、どんなに
不安と恐れで満ちていようとも、神に愛され、生かされていることを忘れることなく、生きておられる主と
共に歩ませていただこうではありませんか。

主はよみがえられた！　（ルカによる福音書　24章1～9節）

　2017年4月16日礼拝にて