『 ・・・・彼らをこわがってはならない。また恐れてはならない。先に立って行かれる
　　あなたがたの神、主はエジプトにおいて、あなたがたの目の前で、すべてのことを
　　行われたように、あなたがたのために戦われるであろう。あなたがたはまた荒野で、
　　あなたの神、主が、人のその子を抱くように、あなたを抱かれるのを見た。あなた
　　がたが、この所に来るまで、その道すがら、いつもそうであった』。このように言っても、
　　あなたがたはなお、あなたがたの神、主を信じなかった。主は道々あなたがたの先に
　　立って行き、あなたがたが宿営する場所を捜し、夜は火のうちにあり、昼は雲のうちに
　　あって、あなたがたに行くべき道を示された。・・・・・』
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（申命記　1章26～33節）


　モーセは約束の地に入るにあたり、イスラエルのすべての人々を集めて、神がどのようにイス
ラエルをエジプトから導き出し、荒野での40年を導き支えられたかを語りました。その中で、人々
の声に耳を傾けてくださる神の姿と、神の約束を信じることが出来ず、自分勝手な選択をしてし
まう人々の姿が浮き彫りにされていきます。主が『行け！』といわれた時に行くことが出来ず、
『行ってはならない！』といわれた時に立ち上がってしまう、このような行動は人の弱さから出て
きます。モーセは40年の歩みを振り返りつつ、恐れずに主に従うことを繰り返し語ります。何べん
も失敗してきた経験を振り返り確認することによって、人を恐れずに立ち上がることを思い出させ
たのです。わたしたちも、救われてすぐに主に従えるようになるわけではありません。何度も自分
の思いを優先したり、主から逃げてしまったりしながら、やがて、主に従うことの自由と喜びに気
が付いていくのです。イスラエルの人々にとって、エジプトから約束の地に入るまでの荒野での
生活は、神を知り、自分を知り、恐れずに神に従う一歩を踏み出すためには、なくてはならない
訓練だったのです。わたしたちも、神は、昼も夜もどんな時にも、先立って導いてくださる主が共
におられることを忘れずに歩もうではありませんか。

主に従うことを、恐れてはならない　（申命記　1章26～33節）

　2018年2月25日礼拝にて