『・・・・・  また多くのコリント人も、パウロの話を聞いて信じ、ぞくぞくとバプテスマを受けた。
　　すると、ある夜、幻のうちに主がパウロに言われた、「恐れるな。語りつづけよ、黙っているな。
　　あなたには、わたしがついている。だれもあなたを襲って、危害を加えるようなことはない。
　　この町には、わたしの民が大ぜいいる」。パウロは一年六か月の間ここに腰をすえて、
　　神の言を彼らの間に教えつづけた。・・・・・』
　　　　　　　　　　　　　　　　　（使徒行伝　18章5～11節）


　どんな人も一度は、自分が何のために生きているかを考えたことがあると思います。一見平和に見える
今の日本で生きている者にとっては、病気をせずに楽しく生活することや、家族を支えることは、大きな目
的かもしれません。また、年をとり弱さを感じるようになり、将来に不安や恐れを感じるようになりますが、
多くの人は、人生の意味を深く考えることもなく時を過ごしてしまっているのかも知れません。神は聖書を
通して、わたしたちには使命があり一人一人の人生に意味があることを教えています。人生の中でイエス
・キリストと出会った人々は生きかたが変わり、自分のためにではなく、神と人のために生きる喜びに目覚
めていきます。初代教会時代、主の救いに預かった人々は、いろいろな困難や迫害に会いながら、その
生涯を主にささげて輝きました。その輝きは多くの人を励ますこともあれば、一人の人を慰めるものもあり
ます。そしてその輝きには、多くの犠牲が伴い、それをはるかに越える、神によって与えられた平安と喜び
がその力の源泉だったのです。パウロは主から与えられた救いを力強く証しし、やがて異邦人への伝道へ
と導かれていきます。多くの人々が主を信じていく中で神はパウロに「恐れるな。語りつづけよ、黙っている
な。あなたには、わたしがついている・・・」と語って励まされました。わたしたちも神が与えてくださった使命
をしっかりと握り、ひとりではなく主が共にいてくださることを体験し、それを証ししていこうではありませんか。

恐れるな、語り続けよ。黙っているな。　（使徒行伝　18章5～11節）

　2018年2月4日礼拝にて