『・・・彼らは王の言うことを聞いて出かけると、見よ、彼らが東方で見た星が、彼らより先に
　　進んで、幼な子のいる所まで行き、その上にとどまった。彼らはその星を見て、非常な喜び
　　にあふれた。そして、家にはいって、母マリヤのそばにいる幼な子に会い、ひれ伏して拝み、
　　また、宝の箱をあけて、黄金・乳香・没薬などの贈り物をささげた。そして、夢でヘロデの
　　ところに帰るなとのみ告げを受けたので、他の道をとおって自分の国へ帰って行った。・・・』
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（マタイによる福音書　2章1～12節）


　今年も主の誕生をお祝いするクリスマスを迎えることができ、心より感謝いたします。この世においては
日々いろいろなことが起こり、時には理解し受け入れることに困難を覚えることも少なくありません。けれ
どもわたしたちが神の御手に握られており、神が愛を持って一つ一つの出来事の中に働いてくださってい
ることを信じることができることは大きな恵みです。救い主イエス･キリストの誕生に際して、神はいろいろな
しるしを多くの人々に表してくださいました。それは喜びであると同時に悲しみや痛みでもありました。神は
この世にいろいろな困難を用意されましたが、人の知恵や努力で解決できるものはわずかで、ある人々の
最善は他の人々の最悪となり、誰かの夢が思わぬ人々を絶望に陥れてしまうことが現実なのです。しかし
歴史を振り返ると、その一つ一つが神からのチャレンジとなり愛のメッセージとなっているのです。神は東
方の博士たちに思いを与えて、救い主の元に遣わされました。 しかもヘロデのところにも導かれたのです。
これは神のわたしたちに対するチャレンジです。すなわち、この最悪とも思える出来事を通して人々に人生
を問い、神なき生涯のむなしさ、神の全能を認め信頼することによって与えられる「なにものによっても失わ
れることのない平安」を教えているのです。あなたにとってイエス･キリストはどういうお方でしょう。あなたを
造られた主は、決してあなたを捨てることはありません。全世界のすべての人がこのことを知ることが出来
るように祈りましょう!

満ち溢れる喜び　（マタイによる福音書　2章1～12節）

　2016年12月25日礼拝にて