イエスは彼に言われた、「たとい、わたしの来る時まで彼が生き残っていることを、
  わたしが望んだとしても、あなたにはなんの係わりがあるか。あなたは、わたしに
  従ってきなさい」
     (ヨハネによる福音書 21章20~23


 新しい年度が始まりました。みなさんはどのような生活を始められたでしょう。ただ、どんな計画が
あったとしても、神の許しなくしては何事も進むことはありません。主の手に全てを委ねつつ、神が
愛をもって最善を導いてくださると信じることができれば幸いです。ペテロが復活の主に出会った時、
主はペテロに「あなたはわたしを愛するか」と何度も語り掛けられます。ペテロは自分の思いと行動
が必ずしも一致するわけではない事を経験していましたから、「主よ・・・あなたがご存知です」と繰り
返し答えます。やがて主はペテロが自分の思いのままに歩むのではなく、思わぬところに導かれる
ことを予告し、とにかく「あなたはわたしに従って来なさい」と、力強く語られます。わたし達にとって
大切なのは、わたしたちが強い意志を持ち、完璧な計画を持つことではありません。むしろ、神が
全てを知っておられ、わたしたちを愛を持って導いてくださると、信仰を持って受け入れることです。

そうすることによって、わたしたちは神から来る平安を得ることができるのです。どんなに大変な
茨の道を歩くことになっても、また病に倒れ、激しく責められることがあったとしても、神がその中
に共にいてくださり、わたしたちに必要な力を与えて下さることを知っているならば、何度倒れても
立ち上がることができるのです。あなたに今一番必要なものは、わたしたちのために命まで捨て
てくださった神が、全てを知ってくださっていることを信じる信仰なのです。

あなたはわたしに従ってきなさい (ヨハネによる福音書 21章20~23節)

 2016年4月3日礼拝にて
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