『・・・僕たる者よ。キリストに従うように、恐れおののきつつ、真心をこめて、肉による主人に
　　従いなさい。人にへつらおうとして目先だけの勤めをするのでなく、キリストの僕として心から
　　神の御旨を行い、人にではなく主に仕えるように、快く仕えなさい。あなたがたが知っている
　　とおり、だれでも良いことを行えば、僕であれ、自由人であれ、それに相当する報いを、それ
　　ぞれ主から受けるであろう。主人たる者よ。僕たちに対して、同様にしなさい。おどすことを、
　　してはならない。あなたがたが知っているとおり、彼らとあなたがたとの主は天にいますので
　　あり、かつ人をかたより見ることをなさらないのである。最後に言う。主にあって、その偉大な
　　力によって、強くなりなさい。・・・』
　　　　　　　　　　　　　　（エペソ人への手紙　6章1～10節）


　イエス・キリストを信じクリスチャンとして生きる者にとって、どのように生きるかはとても大切なことです。
聖書を通して学び、教えられ、祈りによってその救いの素晴しさを味わい、それを今度は伝えようとするの
は当然のことです。けれどもわたしたちが義務や責任を土台とし、目に見える行為を人が救われる根拠に
してしまうことには、気を付けなければなりません。わたしたちが救われて信仰を持って生きる生き方が、
この世に生きる多くの人々に、重荷と思い煩いを押し付けてしまう結果になってしまっているならば、それも
主の喜ばれることではないでしょう。いつの時代にも、信仰深さを熱心な行為と混同してしまう人々がいます。
信仰は、神の前のあくまでも個人的な関係によるもので、そこに他者が入り込むことはありません。むしろ
わたしたちが主にしっかりと結ばれることにより、主にあって人々を主につなぐ手伝いをすることができるの
です。パウロもそのことを理解しており、「主にあって」と繰り返し語っています。いろいろな人とのかかわり
の中を生きるわたしたちが、主に救われた喜びを持って人々と接することによって、人々に主の愛と慰めを
紹介することができるのです。信仰者として生きるわたしたちにとって大切なのは、どのような中にあっても
神を信じ、神と共に生きる生涯なのです。

神と共なる生涯　（エペソ人への手紙　6章1～10節）

　2017年2月19日礼拝にて