『・・・あなたがたの救われたのは、実に、恵みにより、信仰によるのである。それは、
　　あなたがた自身から出たものではなく、神の賜物である。決して行いによるのではない。
　　それは、だれも誇ることがないためなのである。わたしたちは神の作品であって、良い行いを
　　するように、キリスト・イエスにあって造られたのである。神は、わたしたちが、良い行いをして
　　日を過ごすようにと、あらかじめ備えて下さったのである。・・・』
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（エペソ人への手紙　2章8～10節）


　今日は礼拝後に、教会総会が行われます。教会で行われる総会は、神のしてくださった恵みを感謝し、
信仰を持って新しい一歩を踏み出す大切な節目です。神はわたしたちが、この世の罪に苦しみ、消し去
ることのできない不安や恐れ、怒りや憎しみにさらされていることを知っておられます。イエス・キリストに
よる救いは、わたしたちの心を自由にし、周囲の人々に慰めを与える力にもなります。そして、この救いは
神から与えられた恵みであって、わたしたちの理解や頑張りによるものではありません。わたしたちは自分
の経験と知識によって人を見、物事を判断してしまいますが、自分を捨て、神に期待する生き方を選ぶこと
によって初めて、心の安心が与えられるのです。おそらく、わたしたちがしなければならないのは、何かをす
ることではなく、知らず知らずの間に自分が握り締めているものを手放し、愛されていることを信じて主に従う
ことです。パウロはいろいろなものを背負い、握っていました。人々はそれを評価していましたが、パウロ自身
は悩み苦しんでいました。結局パウロは、イエス･キリストと出会って、自分の弱さを認め受け入れることによっ
て平安を得ることができたのです。 わたしたちに必要なのは知恵や力ではなく、自分の弱さを認め神の恵み
を信じて受け入れる信仰なのです。

神の賜物　（エペソ人への手紙　2章8～10節）

　2017年2月5日礼拝にて