『強く、また雄々しくあれ。あなたがどこへ行くにも、あなたの神、主がおられるゆえ、
　　恐れてはならない。おののいてはならない』
　　　　　　　　　　　　　　（ヨシュア記　1章1～9節）

　この言葉は、今まで自分を導いてくれたモーセが亡くなり、新しいリーダーとして選ばれたヨシュアに
対して神様が語られました。これは、「あなたは根性出して、精一杯頑張れば、きっとうまくいくから。
強く、雄々しくあれ！」という意味ではありません。神様は、ヨシュアがモーセを失ってどんなに心細いか
をよく御存じでした。新しい地に踏み出したら、二度と後戻り出来ないぎりぎりの状況、乳幼児から老人
まで様々な事情を抱えた民を導くと思うと「こんな自分に出来るのだろうか？経験もないし…」と焦り、
恐れおののいていたに違いありません。強く、雄々しくなど歩めそうもないヨシュアに、なぜ神様はこの
様に語られたのでしょう。

①神様が共おられるから(5，9)  ― この世界を造り、治めておられる神様が共にいて下さるので。神様は
「あなたを見放すことも、見捨てることもしない」と約束されました。これはものすごいことです！私達に対
しても、神様はこの様に約束し、どんな時も共にいて、安心を与え、必要な力を与えて下さいます。

②神様がすでに勝利を与えているから(3，5)  ― 行く前から「約束の地をすでに与えている。あなたに敵対
できる人はいない」と宣言されました。「神がわたしたちの味方であるなら、だれがわたしたちに敵し得よう
か」ローマ8：31

③あなたにしか出来ない使命がある(6)  ― モーセには成しえなかった使命がヨシュアにはありました。神様
は特別な人だけを用いるのではなく、どんな人をも用いることが出来ます。神様は一人ひとりに使命を与えて
おられるのです。

いてもいなくても同じ人なんていません。「わたしが選んだ」ヨハネ15：16 神様が共にいて、愛し、勝利を与えて
下さるので、私達も強く、雄々しく歩めます。

強くあれ、雄々しくあれ　（ヨシュア記　1章1～9節）

　2015年10月11日礼拝にて