『「シモンよ、眠っているのか、ひと時も目をさましていることができなかったのか。誘惑に陥ら
　　ないように、目をさまして祈っていなさい。心は熱しているが、肉体が弱いのである」。また離
　　れて行って同じ言葉で祈られた。またきてごらんになると、彼らはまだ眠っていた。その目が
　　重くなっていたのである。そして、彼らはどうお答えしてよいか、わからなかった。三度目に
　　きて言われた、「まだ眠っているのか、休んでいるのか。もうそれでよかろう。時がきた。
　　見よ、人の子は罪人らの手に渡されるのだ。立て、さあ行こう。見よ。わたしを裏切る者が
　　近づいてきた」。』
　　　　　　（マルコによる福音書　14章32～42節）


　イエス・キリストの生涯は、祈りと決断の連続でした。神の独り子としてこの世に生まれ、救い主として、

わたしたちのための悩みと苦しみをなめてくださったのです。イエス・キリストの祈りはわたしたちに、父

なる神がおられることと、その神を信じ従うことがどんなに幸いなことかを教えてくれます。わたしたちの

生涯も同じです。教えられたことをただ行うだけでなく、どんな時にも神が共にいてくださることを信じて

祈り、決断し一歩を踏み出すことが大切です。イエス・キリストの最大の決断は十字架でした。しかも主

は神の全能を信じて祈り、苦しみ悩みながらも神のみこころを信じて、信仰の一歩を踏み出されたので

す。そしてそれによってわたしたちを自由にし、罪の赦しと、永遠の命の約束から来る、神の平安を得る

ことができるようにしてくださったのです。あなたは今、どのようなチャレンジを神から受けておられるでし

ょうか。 それは簡単ではなく、困難と危険を伴うものかも知れません、しかし神は信じて従う者を喜び、

祝福を持って導いてくださいます。ますます神を信頼し従うものとさせていただきましょう。

新しい出発　（マルコによる福音書　14章32～42節）

　2016年1月24日礼拝にて