時がくれば成就する主の言葉 (ルカによる福音書 1章18〜23節)
『御使が答えて言った、「わたしは神のみまえに立つガブリエルであって、この喜ばしい
知らせをあなたに語り伝えるために、つかわされたものである。時が来れば成就する
わたしの言葉を信じなかったから、あなたは口がきけなくなり、この事の起る日まで、
ものが言えなくなる」。』
(ルカによる福音書 1章18〜23節)
今年も主の誕生を待ち望むアドベント(待降節)を迎えることとなりました。わたしたちの救いの約束は、
イエス・キリストの誕生により現実のものとなりました。しかも その誕生は、人々がその事実を受け入れる
ために、具体的な神の介入による証しとわざが伴ったのです。すなわち、ザカリヤやエリサベツ、マリヤや
ヨセフをはじめいろいろな人々の心に思いを与え、目に見えなくても神がおられ、しかも愛を持って導いて
おられる事を知らされたのです。イエスキリストの誕生は主の約束が真実であり、どんなに実現が難しそう
に見えても、主の約束の言葉は、時がくれば必ず成就する神のみわざであることを教えてくれました。すな
わち、信じることのできないような出来事に思えても、神は忍耐を持ってわたしたちを導き、信じることがで
きるようにして下さるのです。アドベントを迎えるに当たって、わたしたちのうちにある『不安やあきらめ』に
流されるのではなく、神にはどんなことでもできるということを信じ、どこまでも待ち望むものとさせていただ
きたいと思います。
2014年11月30日礼拝にて