天に宝を持つ　（マタイによる福音書　19章16〜22節）

　『・・・この青年はイエスに言った、「それはみな守ってきました。ほかに何が足りないのでしょう」。
　　イエスは彼に言われた、「もしあなたが完全になりたいと思うなら、帰ってあなたの持ち物を売り払い、
　　貧しい人々に施しなさい。そうすれば、天に宝を持つようになろう。そして、わたしに従ってきなさい」。・・・』
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　人は人生においていろいろなものを求めますが、その本質は奪われることのない安心であり、

突き詰めれば永遠の命への希望です。神はイエス・キリストを通して、わたしたちが限りある生

涯を生きているのではなく、この世と、その次に用意されている永遠があることを教えてくださっ

ています。けれども、頭では理解しているつもりでも、わたしたちはこの世の安心だけを求め、不

安に陥ってしまいます。むしろその後の永遠に続く世界を軸足に置く事により、この世の問題や

戦いに左右されない、安定した人生を生きることが出来るのです。たといこの世の歩みは限られ

ていても、わたしたちが先人から受けたものをしっかりと受け止め、次に託していくことによって、

この世においても多くの人々と共に生き続けることになります。ましてや、神がわたしたちを愛し、

永遠の住いを用意して待っていてくださるのであれば、この世の宝に縛られるのではなく、すべて

を見ていてくださる神の前に持てるものすべてをゆだねて天に宝を持ち、神に従い神と共に生き

る者として、神の平安の中を歩ませていただこうではありませんか。

　2015年2月8日礼拝にて