祈るとは　（ルカによる福音書　11章1〜8節）

　2013年7月14日礼拝にて

　『しかし、よく聞きなさい、友人だからというのでは起きて与えないが、
　　しきりに願うので、起き上がって必要なものを出してくれるであろう。』
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（ルカによる福音書　11章1〜8節）


　わたしたちの信仰生活の中で、土台となるのは祈りです。神を知っている人ならば誰でもその神

に願い求めて祈ります。しかし主の弟子たちは、イエス・キリストが神に祈る姿を見て、自分たちの

祈りと違う事に気が付きました。それは、神の前に願いをささげ、その御心をたずねもとめる祈りで

はなく、神が最善を行われると信頼し、神の前に自らをさらけ出していく信仰の祈りだったのです。

弟子たちがイエスに「祈る事を教えてください」と求めた時、主はこう祈りなさいと「主の祈り」を教え

てくださいました。この祈りは突き詰めれば、すべてのことを支配し最善に導かれる神を信頼し、疑

わないで最後まで従いつづけるべき事を教え、勧めています。すなわち「祈り」とは言葉ではなく、

見えない神を信頼して近づき、生きる姿勢といえるかもしれません。わたしたちは祈りを聞いてくだ

さる神を知っているからこそ祈りますが、祈るからこそ、神がわたしたちを知っていてくださり、しか

も愛してくださっていることを、さらに深く知ることができるのです。イエス・キリストを通して、神は

キリストの名によって祈るわたしたちの祈りに、必ず応えてくださることを教えてくださったのです

から、大胆に神に願い求める生涯を歩ませていただこうではありませんか。