信じるものになりなさい　（ヨハネによる福音書　21章1〜6節）

　2013年4月14日礼拝にて

　『すると、イエスは彼らに言われた、「舟の右の方に網をおろして見なさい。
　　そうすれば、何かとれるだろう」。彼らは網をおろすと、魚が多くとれたので、
　　それを引き上げることができなかった。』
　　　　　　　　　　　　　　　　　　（ヨハネによる福音書　20章19〜29節）


　イエス・キリストがよみがえられた後、ペテロは他の弟子たち数人と漁に出かけましたが、何もとれ

ませんでした。明け方近くになって、岸に立っていた人物から「何か食べるものがあるか」とたずねら

れます。「ありません。」と答えると、「舟の右の方に網をおろして見なさい。・・」と指示が出され、彼ら

はそれに従います。すると、網を引き上げる事のできないほどの魚がとれ、その時ペテロは岸の人物

がイエス・キリストであった事に気が付きます。思えば主は、どんな時にもわたしたちを見ていてくださ

り、わたしたちの心の思いを知って、導いてくださる方です。弟子たちに必要だったのは、魚ではなく、

生きて働かれる主であり、彼らが自分の経験と知識によって生きる事ではなく、主の言葉に素直に従

う信仰だったのです。わたしたちも日々の生活の中で、主の言葉に素直に従っているときに「これは、

主だ。」と気付く事があります。主はいつもわたしたちの生活の中に共にいてくださり、日々の必要のた

めに声をかけてくださり、どんな時にも主が共にいてくださることを、いろいろなしるしをもって教えてくだ

さるのです。この後弟子たちは、主が朝食を用意していてくださっていた事を知ります。さらにペテロは

生きておられる主との交わりを通して、自分の土台を確認し新しい信仰の一歩を踏み出していくのです。

わたしたちも、心に蓄えている神の約束に今一度耳を傾け、素直に、信仰の一歩を踏み出していこうで

はありませんか。