神に属する者　（ヨハネの第三の手紙　11節）

　2012年8月19日礼拝にて

　『愛する者よ。悪にならわないで、善にならいなさい。善を行う者は神から出た者であり、
　　悪を行う者は神を見たことのない者である。』
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（ヨハネの第三の手紙11節）


　わたしたちが生きる世界にはいろいろの考え方の人々がいます。たとい同じ価値観で生きているよう

に思っていても、突き詰めればいろいろの違いがあることに気がつきます。たとい、わたしたちがクリス

チャンで同じ教会に属していても、個々人の考えや、その人の思いや強さの違いによってぶつかること

もしばしばです。しかし神はわたしたちに、この世の価値の中で一致するように教えているわけではあり

ません、かえって、キリストにあってわたしたちが一つとされ、キリストがわたしたちを愛し受け入れてく

ださったように、わたしたちもまたキリストにあって隣人を愛し仕えていく事を願っておられます。ヨハネ

は教会の中に、この世の知恵や力を頼りにして人々を惑わしたり、つまづかせたりする人々がいる事を

知って「善にならいなさい」と教えました。すなわちそれは、神を土台とした考えに立ちなさいという事で

す。神がわたしたちを整え用いてくださるということを信じる信仰を土台とし、どんな状況に立たされても、

この世の知恵や人ではなく、神を土台とする生き方、これこそ正しい生き方であることは、間違いありま

せん。どんなに合理的で、都合のいい生き方であっても、神を忘れた生き方を選ぶ時、わたしたちは知

らず知らずのうちに神に敵対するものとなってしまいます。わたしたちは神を知っており、その御業を信

じているのですから、神に信頼する生き方を選び取っていきましょう。