ハンナの祈り (サムエル記上 1章 8〜17節)
2012年5月13日礼拝にて
『そこでエリは答えた、「安心して行きなさい。どうかイスラエルの神があなたの求める
願いを聞きとどけられるように」。彼女は言った、「どうぞ、はしためにも、あなたの前に
恵みを得させてください」。こうして、その女は去って食事し、その顔は、もはや悲しげではなくなった。』
(サムエル記上 1章 8〜17節)
5月の第二週は「母の日」としておぼえられています。そもそもは、十戒のひとつである「あなたの
父と母とを敬いなさい」からのメッセージを通して、一人の女性が、お母さんの大きな愛に応えるた
めに、記念会にカーネーションを部屋一杯に飾ったことが始まりです。しかし、母の日でなくても、見
えないところで愛を注ぎ、犠牲を払っている人々に感謝の心を持つことは大切なことです。こういった、
さりげない愛の行為は、ともに働いてくださる神の御手を思い出させます。ハンナは心に大きな悲し
みがありました。しかし、神の前に心を注ぎだして祈ったとき、神が祈りを聞いてくださったという確信
を持つことが出来ました。それまでは、どんな慰めを受け、自分で納得をしようとしても、消し去ること
の出来なかった不安や悲しみが、消えていったのです。神はわたしたちと共にいてくださいます。わ
たしたちはこの神がいつも共にいてくださることを知ることによって、平安が与えられます。そして、こ
の平安がわたしたちに、神を信じる固い信仰にむかわせ、わたしたちを神が愛をもって導き、しかも、
祈りに応えてくださることを、経験することが出来るのです。わたしたちも、ハンナのように祈りを持っ
て神に近づき、重荷を下ろして、神の平安に満たされようではありませんか。