わたしたちの希望　（ヨハネによる福音書　3章　16節）

　2011年12月25日礼拝にて

　『神はそのひとり子を賜わったほどに、この世を愛して下さった。それは御子を信じる者がひとりも
　　滅びないで、永遠の命を得るためである。神が御子を世につかわされたのは、世をさばくためでは
　　なく、御子によって、この世が救われるためである。』
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（ヨハネによる福音書　3章　16節）


　この年もいよいよ最後の主日礼拝を迎えることとなりました。この一年を振り返ると、大雪から始まって、

ニュージーランドの地震、そして3月11日に起こった大地震、津波、原発事故、さらに豪雨や台風による

水害と、多くの災害がありました。それだけではなく世界各国の経済的、政治的基盤か揺らぐ中、一人ひ

とりがこの世に生きることの意味を問われた一年でした。思えばいつの時代にも、表面的平和や安定は

あっても、普遍的な平和は無かったことを思います。だからこそイエス・キリストの十字架を通して、神の

平安を自分の内に受けている者の幸いと強さを改めて教えられます。あなたにとって、今年のいろいろな

経験にはどんな意味があったでしょうか。わたしたちを愛して人となり、十字架に死んでわたしたちを生き

るものとして下さった神は、死に打ち勝ってくださり、わたしたちに希望の光を与えてくださっています。

わたしたちには分からなくても、愛の神はわたしたちに大きな喜びを与えようと、一つ一つの歩みの中に

深い愛の計画を持って導いておられます。わたしたちが、共にいてくださる神を認めることが出来た時、

この世のどんな困難や闘いの渦中にあっても、神の平安のうちを歩むことが出来るからです。