主は生きておられる　（ルカによる福音書　24章　1〜12節）

　2011年4月24日礼拝にて

　『あなたがたは、なぜ生きた方を死人の中にたずねているのか。そのかたは、
　　ここにはおられない。よみがえられたのだ。まだガリラヤにおられたとき、
　　あなたがたにお話しになったことを思い出しなさい。
　　すなわち、人の子は必ず罪人らの手に渡され、十字架につけられ、そして三日目によみがえる、
　　と仰せられたではないか』
　　　　　　　（ルカによる福音書　24章　5〜7節）


　　弟子たちは、イエス・キリストが十字架に死んで葬られた時、絶望しました。もう終わったと思った

のです。しかし主は、十字架におかかりになった後よみがえられ、もう一度人々の前にその姿を現し

てくださいました。わたしたちはこのことによって、死は終わりではないことを知ることができたのです。

しかも神は、イエス・キリストによって自由と喜びを持って生きるようになった人々を通し、今も十字架

の救いとキリストにある望みを全世界のすべての人々に届けてくださっています。わたしたちの主は

今も生きておられます。わたしたちも今の時代に生かされています。だからこそ神の愛を知っており、

永遠の命の望みを持っている者として主にあって立たせていただこうではありませんか。今も震災で、

いろいろな痛みや悲しみを抱えている方々がおられます。そうでなくても余震や原発、将来の不安や、

非日常的生活によって人々は疲れ切っています。わたしたちは、わたしたちを愛してくださっている主

が生きておられ、しかもわたしたちの内に共におられることを知っているのですから、その主の手に

すべてを委ねていきたいものです。そして、わたしたちも主の約束のことばに堅く立ち、墓の中にキリ

ストを捜すのではなく、生活のど真ん中にいてくださる主を見上げしっかりとつながっていこうではあり

ませんか。