勇気を出せ (ハガイ書 2章 1〜9節)
2010年10月10日礼拝にて
『主は言われる、ゼルバベルよ、勇気を出せ。ヨザダクの子、大祭司ヨシュアよ、勇気を出せ。
主は言われる。この地のすべての民よ、勇気を出せ。働け。わたしはあなたがたと共にいると、
万軍の主は言われる。』
(ハガイ書 2章 4節)
わたしたちの生涯には、実現したいと願う目標と、実現すべき目標とがあります。その区別は見方に
よってさまざまですが、神は聖書を通してわたしたちに、神のみこころを行うことの祝福を教えると同時
に、神のみ手の中に生かされることの恵みを教えています。神のみこころを求めて行うことは難しく、時
には困難を覚えます。
けれども、自分の置かれた状況がどのようなものであったとしても、共に働いてくださる主を信頼し、
信仰による一歩を踏み出し続けていく時、神はわたしたちに、結果としての祝福ではなく、主に愛されて
いることを信じることによって与えられる平安を豊かに与えて下さるのです。イスラエルの民は、主の宮
の再建を始めたにもかかわらず、いろいろな問題によって中断してしまいました。人間的にみればそこ
にはもっともな理由があり、自分の容量を超える重荷がありました。しかし神は預言者ハガイによって、
神が共におられることを思い出させたのです。いろいろな問題から来る災いは、それ自体が問題ではな
く、信仰によってそこを乗り越えない限り、心からの喜びも、何によっても奪われることのない平安もな
いのです。わたしたちが神を信じて、勇気をもって立ち上がる時、主も共に働かれているのを見ることが
できるのです。