主の訓練を軽んじてはいけない　（ヘブル人への手紙　12章1〜11節）

　2010年07月25日礼拝にて

　『信仰の導き手であり、またその完成者であるイエスを仰ぎ見つつ、走ろうではないか。
　　彼は、自分の前におかれている喜びのゆえに、恥をもいとわないで十字架を忍び、
　　神の御座の右に座するに至ったのである。・・・・・すべての訓練は、当座は、喜ばしいもの
　　とは思われず、むしろ悲しいものと思われる。しかし後になれば、それによって鍛えられる
　　者に、平安な義の実を結ばせるようになる。』
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（ヘブル人への手紙　12章　2〜11節）


　 イエス・キリストは神であったが人となってくださった。また、十字架に死なれたがよみがえり、

天に帰って今も父なる神の御許でわたしたちをとりなし続けてくださっている。わたしたちはこの

イエス・キリストストを信じているのである。わたしたちの持っている信仰は、わたしたちが人生を

歩み続けるための力でもある。わたしたちが何かを始めようとする時、いろいろな課題と戦おうと

する時、また病に倒れて弱さを感じた時などの、どんな苦しみの中にあっても、失われることのな

い力こそ、このイエス・キリストを信じる信仰による神の恵みの力である。イエス・キリストはわた

したちが勝利を得るために、人となってくださっただけでなく、のろいの十字架にかかって死んで

くださった。そこに至るまでに経験された貧しさや人の無理解、ののしりや迫害は大きな痛みを伴

った。最後は愛する弟子たちも離れ去り、わたしたちが生きるようになるために、神に見捨てられ

た絶望さえも味わってくださったのである。わたしたちはこの世で　どのような戦いをしているだろ

う。キリストによってすでに勝利は約束されているではないか。このイエスを仰ぎ見つつ、豊かな

実を結ぶための　主の訓練を耐え忍び、主とともに進んで行こうではないか。主は愛するものを

訓練し、受け入れるすべての子をむちうたれるからである。