『わたしは乏しいから、こう言うのではない。わたしは、どんな境遇にあっても、足ることを学んだ。
　　わたしは貧に処する道を知っており、富におる道も知っている。わたしは、飽くことにも飢えること
　　にも、富むことにも乏しいことにも、ありとあらゆる境遇に処する秘訣を心得ている。
　　わたしを強くして下さる方によって、何事でもすることができる。』
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（ピリピ人への手紙　4章　11〜13節）


　　きょうは、ペンテコステ（聖霊降臨日）の礼拝です。「父の約束を待ち望みなさい。」と命じられた

弟子たちは、主を信じて一つの場所に集まって祈っていました。やがて主は一人ひとりの上に聖霊

を下し、聖霊に満たされた弟子たちは御霊の語らせるままに、力強く語りだしました。イエス・キリスト

は「ただ、聖霊があなたがたに下る時、あなたがたは力を受けて、・・・わたしの証人となるであろう。」

と弟子たちに語られましたが、それはわたしたちも同じです。わたしたちの知恵や努力によるのでは

なく、また、この世の知恵や良い計画によるのではなく、ただ神の御前に砕かれて、すべてを父なる

神にゆだねることによって与えられる、聖霊の導きによる自由と喜びこそペンテコステの恵みなので

す。パウロは、復活の主との出会いにより自分の罪を知り、イエスキリストの十字架の救いを身を持っ

て体験しました。さらに弱さの中に働かれる神によって、どのような状況に置かれても変わることのな

い自由と喜びが与えられることを知ったのです。それはわたしたちを強くして下さる神の御業です。わ

たしたちも主の御霊を待ち望み、主の御手に導かれる自由と喜びを体験させていただきましょう。

わたしを強くして下さるかた　（ピリピ人への手紙　4章10〜20節）

　2010年05月23日礼拝にて