神の力であるキリスト　（コリント人への第一の手紙　1章　18〜25節）

　2011年2月6日礼拝にて

　『十字架の言は、滅び行く者には愚かであるが、救にあずかるわたしたちには、神の力である。』
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　　パウロは神に導かれた生涯を歩みました。キリストと出会う前のパウロは自分が学んで正しいと

信じたところを熱心に歩みました。しかし、人々の認めるその生き方は神には受け入れられず、それ

までとは違う道が彼の前に備えられたのです。それは人の知恵や言い伝えに従う生き方ではなく、

生きて働かれる神を信じ神に自分自身をゆだねる生き方でした。キリストと出会ったことにより彼の

価値観は変わり、それまで自分が迫害していたキリストの十字架を土台とし、十字架に生きる生涯

へと変えられていったのです。わたしたちは何を土台として生きているのでしょう。自分では正しい

と思っていても、神の前の自由と確信を持っていなければ、どんなに人に認められていたとしても平

安を得ることはできません。わたしたちは、目には見えなくても確かに働かれている生ける神を信じ、

キリストの十字架を通して現された神の愛と真実を土台としなければなりません。この世とこの世の

ものとは過ぎ去りますが、わたしたちはわたしたちを造り、しかも十字架の死と復活によってわたした

ちを生きるようにして下さった神によってどんな時にも、希望を持つことができるのです。パウロは自

分が神の前に罪人であることを知った時、自分自身に絶望しました。しかし、そこから彼の自由と喜

びにあふれたあたらしい生涯が始まったのです。わたしたちも主を見上げることによって自分自身に

絶望し、わたしたちのために命まで捨ててくださった主によって、神の力と望みにあふれて歩もうで

はありませんか。