御言による宣教　（テトスへの手紙　1章　1〜3節）

　2011年1月30日礼拝にて

　『神の僕、イエス・キリストの使徒パウロから――わたしが使徒とされたのは、神に選ばれた
　　者たちの信仰を強め、また、信心にかなう真理の知識を彼らに得させるためであり、
　　偽りのない神が永遠の昔に約束された永遠のいのちの望みに基くのである。
　　神は、定められた時に及んで、御言を宣教によって明らかにされたが、わたしは、わたしたちの
　　救主なる神の任命によって、この宣教をゆだねられたのである――』
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　　福音が人々の手に託されていく中、聖霊は神を信じる人々の中に力強く働いて、イエス・キリスト

によって明らかにされた完全な救いを、さらに多くの人々に証ししてくださいました。パウロは、キリ

ストを否定し、信じるものを迫害していましたが、キリストとの出会いにより、命をかけて福音を宣べ

伝えるものと変えられました。それは、神がその時代の中に人を選び、その人の新しくされていく姿

を通して、さらに選ばれた人々を整えて神の証人として遣わすためだったのです。パウロは若い時は

熱心で情熱的でした。しかしキリストと出会ったことによって自分の弱さを知り、すべてのことを神に

委ねることができるように変えられたのです。かれは、イエス・キリストに出会ったことによって、神

の約束は真実であり、聖書は誤りのない神の言葉であることを理解し、その約束の成就であるイエ

ス・キリストこそ永遠の命の望みであることを確信しました。わたしたちも、多くの人々の手を通して

この福音と出会いました。そしてわたしたちも神の約束が真実であることを知ったときに、それを喜

びを持って人々に証しする者とされるのです。これはわたしたち一人ひとりのうちに働かれる聖霊

なる神の働きです。わたしたちが救われたのは、まだ救われていない人々に人間的な解釈や導き

を与えるためではなく、この命のことばであるキリストを正しく伝えるためです。自分自身をキリスト

のものとして従順に仕えていこうではありませんか。