『律法による自分の義ではなく、キリストを信じる信仰による義、すなわち、
　　信仰に基く神からの義を受けて、キリストのうちに自分を見いだすようになるためである。』
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（ピリピ人への手紙　3章　9節）


　 わたちはどのような場に身を置いても皆仲良く過ごすことを望んでいます。けれども一番近い家庭の
中でさえも「自分の願いが実現すること」を最大の喜びとして考えやすいと思うのです。そしてぶつかる
たびに、なぜかうっすらと「滅び」ということ感じています。

　 これは牧師も同様です。「わたしは、彼らのことをしばしばあなたがたに話したが、今また涙を流して
語る。彼らの最後は滅びである。彼らの神はその腹、彼らの栄光はその恥、彼らの思いは地上のこと
である。（18〜19節）」と聖書もこのことを語っています。

　 1〜8節には自分の誇りを築き上げ、それを益だと思ってきたパウロが、キリストを知ることにさらに
まさる価値があることを知りキリストを求める人生に変えられたということを語っています。

　そして9節はキリストを信じる人生の中身です。それは（私は死ななければならない。）と信じる代わり
に（私はキリストのゆえに神に赦されている。）と、神に義とされる人生なのです。神の義はキリストの
復活によって証明されました。彼はここに、人生の目標を見いだしました。ゆえに彼はキリストが歩ま
れるところへ共に歩み、神に従い、死さえも受け入れようとしたのです。「その死のさまとひとしくなり、
なんとかして死人のうちからの復活に達したいのである（10〜11節）」。

　 自分の願いの実現、自分の力や哲学は死に至りますが、キリストの道は復活の道なのです。私たち
はただ、キリストの歩まれた道に自分の道を見いだし、キリストの再臨を待ち望むだけでよいのです。
キリストが「万物をご自身に従わせうる力の働きによって、わたしたちの卑しいからだを、ご自身の栄光
のからだと同じかたちに変えて下さる（21節）」のです。私たちと愛する家族の永遠をキリストにお任せ
しましょう。一つひとつの判断を迫られる時にキリストと共にある場を選び、たとえ失意の中にあっても
キリストを信じましょう。信じるとは彼を信頼することなのです（詩篇26：１）。信頼できるお方に身を委ね
て、不思議を感じつつ従いましょう。そして彼を知ろうではありませんか。イエス様をあこがれて生活し
ましょう。イエス様と「一緒ですね」と語らえる日を目指しましょう。

キリストの内に自分を見いだそう　（ピリピ人への手紙　3章5〜21節）

　2010年02月21日礼拝にて