信仰の祈り （マルコによる福音書 9章 21〜24節）
2009年03月15日礼拝にて
『イエスは彼に言われた、『もしできれば、と言うのか。信ずる者には、どんな事でも
できる。』その子の父親はすぐ叫んで言った、『信じます。不信仰なわたしを、
お助けください。』
（マルコによる福音書 9章 23〜24節）
イエス・キリストは十字架にかかる前、人々に語るメッセージや奇跡、そして父なる神との深い
交わりを通して、弟子たちに信仰をお見せになりました。わたしたちは、イエスを特別な存在とし
て見てしまいますが、イエスは何でもできたのではなく、神を信頼し、委ねきった生き方を貫くこ
とによって、わたしたちが歩むべき姿を教えてくださったのです。イエスが山に登って数人の弟
子に栄光の姿を現されたとき、ふもとに、悪霊につかれた子供が連れられて来ました。イエスの
弟子であれば、同じように癒すことができるはずだと人々は考えていましたが、弟子たちには癒
すことができませんでした。そのことについて律法学者が弟子たちと論じ合っているところにイエ
スは姿を現し、人々は驚きを持って迎えます。父親はイエスに「できればお助けください。」と願
いますが主は「もしできればではない。信じる者にはどんなことでもできる」と教えられます。父
親がすぐに「信じます。不信仰なわたしをお助け下さい」と悔い改め、その後、その子は癒されま
した。わたしたちも救いは神によることを知っていても、つい自分の力や人の真似、そして経験
に頼ってしまいます。しかし、わざをなさるのは神です。だからこそ神のわざを行うためには、心
から砕かれ、祈りによって神への信頼と、信じて委ねきる信仰に立たなければなければならな
いのです。
