恵みの再出発 (創世記 8章 13〜22節)

 2009年01月18日礼拝にて
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1.神は心を痛められた

 「新年」という響きには「古い過去をリセットして、もう一度新しくやり直したい」、そのような願いが感じ
 られます。神様も「もう一度、始めから一新したい」と思われたことが聖書に記されています。それが大
 洪水です。
 今朝は、ノアの箱舟の個所より、新しい歩みの秘訣を見て参りたい。
 神様がこの世界を造られた時、「すべて…は、はなはだ良かった!」のでした。人は、神と人とを愛す
 る為に造られました。しかし、最初の人アダムとエバが神様に罪を犯した結果、この世に悪が広がり、
 深刻になっていきました。人々は高度な文明と権力を誇る一方、神を無視するようになり、また、性
 の乱れ・争いによる騒乱が絶えなくなり、神の造られた美しい世界が今にも壊されそうになった時、
 神様は世界を造られた事を悔い、心を痛められました。しかし、暗闇に輝く一点の星のように、ノアが
 神の恵みを得ました。神様は、ノアによって命を保つことを計画されました。

2.仮借のない裁き、と唯一の救い

 エノクの時代から裁きは予告されていました。しかし、人々はその声に耳を傾けようとはせず、ノアが
 箱舟を造り始めても、好き勝手な生活をして嘲笑するだけでした。神様は悔い改めるのを待ち、忍耐
 し続けました。
 しかし、ついに救いの門が閉ざされる日が来ました。箱舟の戸は閉じられ、下からも上からも地は水
 にのまれてしまったのです。激しい暴風雨と天変地異の中、もはや、悔いる余地もなく、すべての息
 ある者が死に絶えてしまいました。それでも、神の御怒りは止まなかったほどです。

 その中で、神様の目は箱舟の中の8人の家族と動物達に注がれていました。地上ではこの世と思え
 ない地獄のような様相の中、箱舟はどんな嵐にも全く影響されず、地よりもずっと高い所で安全に守
 られました。
 箱舟とは、主イエス・キリストの型です。

3.新創造の日―恵みの再出発

 洪水から丸一年。ついに神様が「出なさい」と言われる日が来ました。
 外を見ると、繁栄を誇っていた人間の誇りは全て壊され、無惨な光景だけがありました。ノアは生か
 されたことの厳粛さを思ったことでしょう。まず神様に礼拝をささげました。

終わりに.約束の虹

 神様は、新しい世界をもう一度祝福されました。そして「二度と地を呪わない」と、契約の虹を架けら
 れました。今、私の罪の為に呪われてくださった主イエスが架けられた故に、この十字架の下から
 新しく歩み出させて頂けるのです。この恵みの舟に入り、ここから出発させて頂きましょう。