　『このようにして、主の言はますます盛んにひろまり、また力を増し加えていった。』
　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　　（使徒行伝　19章　20節）

イエス・キリストを迫害していたパウロが、キリストを証しする者と変えられ

たのは、神や罪に対する恐れではなく、罪の赦しと永遠の命の約束を与えてく

ださった神の愛による。神は、イエス・キリストによって新しくされたパウロ

を通して、力あるわざを行われた。人々はパウロを通して行われる癒しなど力

あるわざを見て驚くが、あるものはイエス・キリストの御名によって行われた

わざを安易にまねをし悪霊に打ち負かされる。これはパウロが自分の力ではな

く神の力によって奇跡を行ったことを理解していなかったからである。わたし

たちはどうだろうか。神を信じているといいながら、どこかで自分の力により

頼み、ゆえに神に期待し求めることをためらい、あきらめてしまっている。神

のわたしたちに対する期待は、わたしたちが恐れを棄てることである。十字架

は、わたしたちが罪赦されたものとして喜んで主の前に立つことができるため

の神の一方的な恵みである。この神を信じ、十字架を受け入れるわたしたちを

主は喜び用いてくださるのである。逆にわたしたちが、少しでも自分の力に頼

るとき、神はわたしたちの目を覚ましてくださるのである。力あるわざは、神

によってなされる神の証しのわざである。

力あるわざ （使徒行伝 19章 11～20節）

力あるわざ　（使徒行伝　19章　11～20節）