　『こうして、人々が熱心に追い求めて探しさえすれば、神を見出せるようにして
　　下さった。事実、神はわれわれひとりびとりから遠く離れておいでになる
　　のではない。』　　　　　　（使徒行伝　17章　27節）

わたしたちの生活の中には、いろいろの神が存在している。その中から

自分にぴったりの神を探そうとしても難しく、かえって混乱するだけで

ある。人が造り出した神ではなく、わたしたちを造ってくださった神を

知り、この神を認め受け入れていくとき、わたしたちは人の思いをはる

かに超えた神の平安に包まれることができる。パウロはアテネの町にた

くさんの偶像があるのを見て、心に憤りを感じた。そして、全てのもの

を創造された神は、手で造った宮などに住まれないし、人の手によって

仕えられる必要もないことを人々に伝えた。最初は興味を持って聞いて

いても、死人のよみがえりのことになると、多くの人は、あざ笑い、ま

た去っていった。わたしたちは、知識や人間的努力によって神を見出す

のではなく、真摯な祈りによって導かれる謙遜と、神の一方的な愛によ

って、共にいてくださる神と出会うことができるのである。あなたは、

どこで神とであっただろう。十字架によって罪の赦しと、永遠の命の望

みを用意してくださった神は今も生きておられ、わたしたちの祈りに応

え、わたしたちが自分の常識やこだわりを打ち砕き、神の手の中に全て

をゆだねて憩うことにより、主の平安を与えてくださるのである。この

平安こそ、生きて働かれる神の証である。

誰でも出会える神 （使徒行伝 17章 16～31節）

誰でも出会える神　（使徒行伝　17章　16～31節）