恐れるな！あなたの祈りは聞き入れられた（ルカによる福音書 第1章5〜13節）
2006年12月10日礼拝にて
『恐れるな、ザカリヤよ、あなたの祈りが聞き入れられたのだ。あなたの妻エリサベツは
男の子を産むであろう。その子をヨハネと名づけなさい。』 （ルカによる福音書 1章13節）
クリスマスは目に見えない神を信じることにより、心からの自由と喜びを経験できる、すべての
人に用意された神様からのプレゼントである。もちろん神の子イエス・キリストが、十字架にか
かり、わたし達の罪の罰を負って死んでくださったことによって与えられる恵みでもある。わたし
たちは、神が働かれるとき、しばしば人が用いられるのを見る。神が選ばれるのは弱くて頼りな
い存在で、多くの場合自分の無力さを自覚している。だからこそ神に対する信仰だけは大切に
しているのである。神はイエス・キリストの誕生に当たって、ザカリヤとエリサベツを選ばれた。
しかも年老いてからである。主はザカリヤを近付かせ、彼の祈りが聞かれたことを告げる。つま
り年老いているにもかかわらず、その妻が男の子を生むことを教えるのである。しかし、ザカリ
ヤは御使いの言葉を聞いても信じる事が出来ず口が聞けなくなってしまう。さて、ザカリヤは何
を祈り、御使いのことばをどのように受け止めたのであろう？神はわたし達の望むように御業を
行われるわけではない。かえって、私達の内に働きかけて思いを与え、わたしたちの心の願い
を実現してくださるのである。ならば、すべてをまかせて、大いに神に期待しようではないか。
